2014年8月28日

神社とお寺の違い

皆さんは神社とお寺の違いを明確に説明できるだろうか。簡単に言えば、神社は「神道」の信仰施設で、お寺は「仏教」の信仰施設ということ。飛鳥時代に伝来した「仏教」は日本古来の「神道」と融合し、その後の日本に広く定着していく。いわゆる「神仏習合」だ。日本人の器用さ、柔軟さはこの現象に色濃く表れていると言っても過言ではない。


江戸時代までは神社とお寺の区別はあまりなく、本来神社のものであった手水舎(ちょうずや、てみずや)が、昔はお寺にも普通に設置されていた。今でも神棚と仏壇の両方を何のためらいもなく置いている家庭は多いだろう。

明治に入って出された神仏分離令によって、神から仏を切り離す政策が取られた際、神社内に作られた仏教系施設や逆にお寺の敷地内に作られた手水舎などが次々と破壊された。ある意味、日本の「神道」と「仏教」は時の政権に翻弄された一番の被害者と言えるのかもしれない。今こそ、しっかりと学んでみる価値はあるだろう。

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