2013年10月19日

「ごちそうさん」が絶好調

女優の杏さん(27)がヒロインを務めるNHKの朝ドラ『ごちそうさん』が初回から22.0%と好発進。当初は『あまちゃん』の余韻で視聴習慣がついていたから…などという見方も強かったのだが、その後も安定した数字を叩き出し、16日には27.3%を記録。「あまちゃん」の最高視聴率(27.0%)を抜き去って、過去10年の朝ドラで最高記録を達成した。


杏さんはじめ、キャストの存在感もわかりやすく、崩しすぎず、真面目すぎず、ちょうどいい仕上がり。明治、大正、昭和と移り変わる時代背景が一層ドラマの世界観を固めてくれている。実は私もいわゆる「あまロス」にかかっていた一人だったのだが、その余韻もそこそこに最近は「ごちそうさん」の世界にどっぷり引き込まれている。

東京の洋食屋生まれの「め以子」が成長し、ハイカラな洋食が好まれない大阪の旧家に嫁いで繰り広げるドタバタ劇。一人の女性の成長をしっかり描いていくという朝ドラの王道的作りで、「あまちゃん」とはまた違った魅力が漂っている。「あまちゃん」ほどの派手さはないが、ドラマとしての安定感は抜群だ。お勧めしたい。