2013年3月10日

さよなら、東横線「渋谷駅」。

3月16日、東急・東横線が東京メトロ・副都心線との直通運転を開始するのに伴い、これまでの渋谷駅が廃止される。具体的には、現在地上2階にある東横線の改札口が現在の副都心線改札口と同じ地下3階へ移動。ホームは現在の副都心線と同じく地下5階となるのだ。


埼玉・東京・神奈川の大動脈が完成するという点では色々な期待感もある一方で、特に東横線の利用者からは不安や不満の声が少なからず出てきている。

まずは乗換が煩雑になるという点。「山手線」や「銀座線」へ乗り換える場合にはかなり時間のロスが出てしまうのだ。もっとも、JRの「湘南新宿ライン」に対抗して私鉄各社がタッグを組んだことを考えれば、JRへの乗り換えは不便にしてもいい…ということなのかもしれない。

しかし、もっとも東横線の利用者が不満に思うであろう点が、渋谷始発の電車が大幅に減ってしまうこと。これまでは全てが渋谷駅での折り返し運転だったため、利用客が多くても並べば必ず座れたのだが、今後は副都心線から来る電車で座れる可能性はかなり低い。渋谷始発の電車を設定してはいるが、これまでのようにはいかないであろう。


そして、もう一つ。今回の直通運転開始に伴い、北千住と中目黒を結ぶ東京メトロ・日比谷線と東横線の直通運転が終了するのだ。これまで日比谷線への乗り入れで、六本木、霞が関、日比谷、銀座方面への利便性を得ていた客は、必ず中目黒での乗り換えが必要となり、多少の不便を強いられてしまう結果に…。

実際に動き出してみなくてはわからないが、いずれにせよ、今回の相互乗り入れは良いにつけ悪いにつけ、様々な影響を東京にもたらすことになりそうである。