2013年2月18日

「どこでもドア」の危機

ネットニュースでご覧になった方も多いと思うが、東南アジアのバングラデシュで、日本のアニメ「ドラえもん」の放映が禁止された。これは、「ドラえもん」自体がNGということではなく、番組が母国語の「ベンガル語」ではなく、「ヒンドゥ―語」で放映されていたために起きた問題らしい。


実は、バングラデシュの国内では「ドラえもん」は放送されておらす、多くの子供たちは隣国「インド」の衛星放送を通じて視聴していた。国として、子供たちが母国語を学ぶ前に「ヒンドゥー語」に親しみを持たれては困ると考えたのだろう。

島国である日本では考えられないような事態だが、アジア圏では外国の放送や文化を規制している国は意外に多い。果たして、バングラデシュの子供たちに「ドラえもん」を楽しんでもらえる日はやって来るのか。文化の壁を超えるのはたやすいことではないが、質の高い日本のエンタテインメントは確実に世界へ浸透しているのだ。