2011年10月9日

昭和歌謡史が完成!

ほぼ全てのレコード会社が共同で制作している企画盤CD「青春歌年鑑」が全て揃った。歯抜け状態になっていた分をネットで一気に購入。約10年かかってのコレクション完成だ。

このCDシリーズは、昭和初期(1920年代)から1990年までの流行歌、ヒットソングを収録した一大コレクション商品。1960年からは1年で20~30曲をまとめた年単位のCDになっており、付随する特別盤も含めると、総枚数は約100枚。昭和の歌謡史を語る上ではこの上ない音源となる。


最近K-POPに入れ込んでいる私ではあるが、日本の大衆音楽史は比較に値しないほど奥深く、その音楽性の幅も驚くほど広い。日本人が世界の食べ物をあたかも自国の文化であったかのように取り入れてしまうそれと良く似ている。自分が生きてきた時代の曲はもちろんだが、生まれる前の楽曲を聞くにつけ、日本という国が歩んできた奇跡の道程を実感できるような気がするのだ。

こうなると、「平成盤」の発売も期待したいところだが、特にここ10年の日本音楽界が大衆性を失いつつある現状にあっては、年度ごとの代表曲をまとめることはもはや難しくなっているのかもしれない。せめて、まだミリオンセラーが多く存在した2000年くらいまでは制作を望みたいところである。